南月さんの迷探偵ファイル
「見てはいけないようなものを見てしまった気がして、すぐ逃げました。」


思い出したのか、松本さんの体が震えた。

ずっと黙っていた餅は、


「そうですか。ありがとうございました!」


と言って、ペコッと頭を下げた。


松本さんは、

「いえ、全然いいですよ。」

と言って、

「失礼します」

と頭を下げて、部屋を出て行った。
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