南月さんの迷探偵ファイル
そして、


「後二人、連れて来てるんです。」


と言った。

餅と涼也は、「?」という顔をしている。
でも、二人共すぐ分かったようだった。


「失礼します。」


と男の声がしたかと思うと、小さい男の子が入ってきた。そして、その後ろに、背の高い男。

涼也が小さく「あっ。」と言った。

背の高い男は、露天風呂の帰りに、涼也が見た男だった。

餅と楼も、なんとなく気付いた様子だ。
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