南月さんの迷探偵ファイル
だが、何にもなかった。変な音もしないし、何かあるわけでもない。

「何もないじゃない。」


と、独り言を言いながら障子をしめようとすると、母の視線の先に白い影が映った。母は障子をしめようとするが身体が凍りついたように動かない。

すると、その影はニィーと笑った。
そして、すぐ消えた…。

母は慌てて障子をしめて、フロントの方に駆けていった。
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