南月さんの迷探偵ファイル

「日子から話は聞きました。わざわざ京都からすいません。」


悠夜は頭を下げた。それに対して餅は、


「いえ。全然そんなん気にしてません。こっちとしても、東京に来れて嬉しいです。…ところで、その子は?」


と笑顔で答えた。
今度は日子が代わって答えた。


「私達の子供の陽(ヒナタ)です。ほら、陽。ご挨拶して。」


日子が陽の頭に手をのせる。

陽が、小さく頷いた様に見えた。
< 111 / 116 >

この作品をシェア

pagetop