南月さんの迷探偵ファイル

「陽くん、ほんま可愛いな。弟にしたいわ。」


涼也がにかっと笑いながら言った。
涼也は、子供としゃべったり、遊んだりするのが好きだ。


「なぁ、もっちー。」


いきなり話をふられたので、餅はびっくりした。


「へ?あぁ、うん。ほんまや。かわいらしい子や。」


となんとか返答した。

陽は、恥ずかしいのか、照れながらうつむいていた。


「良かったね、陽。…って、私ったらそんな話をしにきたんじゃないのに。」


日子が思い出した様に言った。


「いや、全然いいですよ。」


と楼が言った。


「すいません。…では、何から話せばいいでしょう?」


日子は、遠慮がちに三人に言った。
楼と、涼也が餅を見た。

なので餅が、


「じゃあ、皆さんが幽霊を見た場所を見せてもらえませんか?」


と笑顔で言った。
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