南月さんの迷探偵ファイル
「従業員ですか?えっと、早い時は十一時ぐらいです。後の仕事は、私達の家族でできるので。遅いときは、一時ぐらいになります。」

「そうですか。料理人さんも?」

「はい。でも、料理人の方はうちで住み込みで働いてるので、時間はそんなに…。」

「ですよね。でも、旅館の朝って早いやないですか。仲居さん達は住み込みとちゃうんですか?」

と餅が聞くと、日子が顔をくもらせて言った。

「以前は住み込みだったのですが…。今は仲居さん達用の別館があるので、そこから旅館に来て頂いてます。」

「別館があるんですか。この近くにですよね。」

「そうです。ここから10分程の所に。」

と餅達が話をしている間に庭に着いた。
いや、もうとっくに着いていた。

「ここが日子さんが幽霊を見たっていう庭ですか?」

楼が庭を眺めながら言った。
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