南月さんの迷探偵ファイル
「声にでてますよ、餅さん。」


と言って楼は餅をジトーーっと見た。


「えぇっ!いや、ただ俺は依頼者のデータを調べようとしてるだけでやな…」

そう言いながら顔をそらす。


「餅さん、どおして女の人を口説こうとするんですかぁ。」


「えー、だってぇ。」

と言ってぷぅっとふくれた。


女子高生かっとツッコミたいのを我慢した。


「でも、今回の依頼者は既婚者やから、口説けないですよ。」


「人妻かぁ。それは無理やなぁ。」


とあっさりあきらめた。


「そんな事より餅さん。今回の依頼は難しいんちゃいますか?」


「何でや?」
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