南月さんの迷探偵ファイル

幽霊旅館!?『懸水館』のウワサ

「お待ちしておりました、南月様。先程は、迎えのバスが遅れてしまい、申し訳ありませんでした。」


と旅館「懸水館」に餅達はこんな風に迎えられた。


「なんか、京都とはまた違うなぁ。」


餅が声をもらした。


「なにがです?」

楼が聞いた。

「だって、しゃべってる言葉とか違うだけやけど、雰囲気がちゃうなあ。」


そうかな?楼はよく分からなかった。

楼達は回りを見渡した。
みんな今日は本当に忙しそうで、仲居さんも番頭さんも、せかせかと動きまわっている。

日子は後で部屋に挨拶しに行くと言って本業の方へもどった。







餅達は、案内された部屋でやっと一息ついた。



とおされた部屋は、四人部屋で、広々としている。

なんと、露天風呂までついていた。
最近では、当たり前なのだろうか。

楼はすごい…と思った。餅なんか、もうお風呂の用意をしだしている。涼也も鼻歌を歌いながら、こちゃこちゃしている。なので、楼もいろいろ用意しだした。
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