南月さんの迷探偵ファイル


楼がさっぱりして出てくると、

「楼は相変わらず風呂が長いなぁー。」


とゴロゴロしながら、餅が言った。


「それはそれは、すいませんねー。餅さんが使ってそのままにしていったシャンプーやらを片付けていたら、こんなに長風呂になってしまったんですよ!」


と、しらっとした顔で楼は言い返してやった。


「やっぱり、楼ちゃんは、ええ助手やなぁ。もっちーの世話できるんは、楼ちゃんだけやで。」


涼也は楼の肩を抱き、トントンたたきながら言った。


「それより、昼飯まだやん。俺、腹減って死にそうやわ。何か食べに行こうや!」


と言って餅と楼の腕をもって引っ張った。
< 36 / 116 >

この作品をシェア

pagetop