南月さんの迷探偵ファイル
楼がさっぱりして出てくると、
「楼は相変わらず風呂が長いなぁー。」
とゴロゴロしながら、餅が言った。
「それはそれは、すいませんねー。餅さんが使ってそのままにしていったシャンプーやらを片付けていたら、こんなに長風呂になってしまったんですよ!」
と、しらっとした顔で楼は言い返してやった。
「やっぱり、楼ちゃんは、ええ助手やなぁ。もっちーの世話できるんは、楼ちゃんだけやで。」
涼也は楼の肩を抱き、トントンたたきながら言った。
「それより、昼飯まだやん。俺、腹減って死にそうやわ。何か食べに行こうや!」
と言って餅と楼の腕をもって引っ張った。