南月さんの迷探偵ファイル
「そやな。とりあえず、昼飯食いながら、これからどうするか考えるかぁ。」


餅はめんどくさそうに起きあがった。


「楼、おまえ何食いたい?風呂片付けてもろたし、おまえの食いたいもん食べに行こうや。」


そう言ってニッと笑った。


「俺は、なんでもいいですよ。…う〜ん、あっ、うどん屋さんに行きません?関西と関東では、ダシが全然違うんですよね。一度食べてみたかったんですよ。」


と楼はにっこり笑って言った。


すると、餅が


「うどんかぁ…。よっしゃ、うどん屋行こか!俺も一回東京のうどん食べてみたかったしなぁ。」

と言って「涼也もうどんで、ええやろ。」と涼也の返事も聞かずに、近くで仕事をしていた仲居さんをつかまえて、うどん屋の場所を聞きに行ってしまった。
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