南月さんの迷探偵ファイル
「ほな行こか!結構近くにあるみたいやで。」


そして、餅はさっさと歩き出した。楼と涼也は顔を見合わせて、急いで餅の後をついていった。






「いらっしゃいませー。」


元気のいいおばちゃんの声が店中に響いた。


三人は、四人がけのテーブルに座って『おしながき』を見て、何にしようか悩んでいた。


おばちゃんがお茶を出しながら、

「ご注文は?決まりましたか?」


と聞かれて、餅が、

「俺、たぬきうどん!楼と涼也は?」


楼は、

「じゃあ、きつねうどんで!」

涼也は、

「俺、肉うどん!それと白ご飯!」


と二人は勢いよく言った。

涼也は、店のダシのにおいの誘惑に負けて、白ご飯までつけてしまった。

おばちゃんは、注文を確認して奥に入っていった。
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