南月さんの迷探偵ファイル
と、そこへ、一人の若い男が歩いてきて、キョロキョロ周りを見回し、お茶屋へ入っていった。
数十分後。さっき入っていった、グレーのスーツの男が出てきた。
横には、その後入った女子高生。
どういう関係だと楼は思ったが、この人達は日子さんに繋がらないだろうと、メモを取るのをやめた。
その数分後。
日子が出てきた。そのすぐ後に若い男が出てきた。
二人は別々に歩き出したので、餅が
「楼、お前は日子さんの方について行け。俺は男の方について行くし。」
と言うと、本を一冊買って出て行った。
楼も仕方なく、日子の後をついていった。