南月さんの迷探偵ファイル
「京都にいる友達が教えてくれたんです。ビルはボロいけど、腕は確かな探偵事務所があるって。」


「そうなんですか。それで、わざわざ京都まで。」


「おぉっ!南月探偵事務所も有名になってるんやな!楼!」


と、餅は目を輝かせながら楼をバシバシと叩いた。
そんな2人の様子をみて日子が笑い出した。

「ごめんなさい、すごく、あなた達のやりとりが面白くて…。」


「すいません、つい本音が…。」

と、なぜか餅が謝るが、全然フォローになってない。


「餅さん、そんなフォローはいりませんから、早く、依頼を聞きましょうよ。」


「あぁ、そやな。」


楼が口をはさんだおかげで、やっと依頼が聞くことができた。


「で、今回は幽霊がでるということなんですが。どういう事ですか?」


日子はさっきと違い、深刻な顔で話し始めた。
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