南月さんの迷探偵ファイル
「楼くん、俺は今非常に疲れてるんや。そんな冗談は、今はうけへんで。中途半端な笑いは、いらんねん。」
と餅は、お笑いの師匠みたいな事を言った。
「別に笑いとろうと思ってませんし、疲れたんは、餅さんが迷子になるからでしょう。もう、しょうもない事言うてんと、はよ、風呂入るをやったら、入ってきてくださいよ。じゃないと、みんな報告できひんやないですか…。」
餅がボケたのを、あっさりと流して言った。
餅が何か言おうとしてる間に入って、涼也が、
「ほんまや!もっちー。今日は知らん街出歩いて、疲れたやろ!風呂入ろ。俺も一緒に入ってええか?!何やったら、楼ちゃんも一緒に入るか!って言うても、入らへんやろうけどな。…とりあえず、もっちー、風呂行こ!」
と言って、着替えやタオルを持って、餅の腕を引っ張って、つれて行こうとした。
「わかった、わかった。俺、タオルも何も持ってへんやん!用意するし、ちょっと待っててや。」
そう言って、自分の着替えを持って、
「楼、ほな、風呂入ってくるし、お前も来るんやったら来いよ!よし、涼也行こかー!」
と今度は涼也を引っ張って部屋を出ていった。