南月さんの迷探偵ファイル

「そんなん言わんでも、分かってるわ!まぁ、あいつなりに心配して、俺が無事に帰ってきたし、ああいう態度をとるんやろって思ってるよ。…そやし、風呂上がったら、また普通に話しようと思ってる。」


と餅は涼也を見て、ニッと笑った。


「もっちー!大人になったなぁ。俺は今、非常に感動してるよ!いやぁ、今までのもっちーやったら、絶対キレて物壊してるか、周りの人間に八つ当たりしてたのに!」


涼也は、首にかけていたタオルで目頭をおさえて言った。


「ちょっと待てや。それやったら、俺がすぐキレてたみたいやないか!俺も二十歳になってんし、ちょっとは我慢できるようになってるわ!」


と言って、涼也を軽くけった。


そんなしんみりした話もしながら、二人は露天風呂に着いて、ワイワイ言いながら、入っていった。
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