南月さんの迷探偵ファイル
「まぁまぁ。そんな事は置いといて。楼ちゃん、何かまとめるもん持ってない?」


「えーっと。あ、ちょっと待ってください。」


と言って、ポケットからメモ帳とボールペンを取り出した。


「さすがやね。」


涼也がニッと笑う。


「なぁ。思ってんけど、なんで日子さん勝利君に会ってたんやと思う?」


餅が頬杖をつきながら言った。


「勝利くん?…あ、日子さんの弟ですか。そうですね…。どうしてでしょうね…。」


楼が、分かりませんという風に、手をひろげて、首を横にふった。
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