南月さんの迷探偵ファイル
「やっぱり、おば様キラーやなぁ、涼也は!なんや、固そうなおばちゃんの仲居さんまで、涼也の笑顔で味方に出来たやん。さすがやで。」
餅は、涼也の腕をひじでつついた。
中学生のノリである。
…いや、今時の中学生でもやらないノリだ。
「でも、びっくりしたなぁ。いきなり、仲居さんから言われると思ってへんかったし。まぁ、結果オーライやな。うまい事、関係者からも、話聞けそうやし。」
とおば様キラー・涼也は、得意げに言った。
「俺達三人が、幽霊を調べに来てるって分かってもらえてる方が、こっちも話しやすいですからね。」
と楼も笑って言った。