季節の足跡
私の家系は、代々王家に仕えている。
小さい頃から家事全般を叩き込まれ、常に王家の為に身を尽くす。
それを大変だと思ったことはないし、嫌だと思ったこともない。
私の家系の者たちは、王家に仕えることを、誇りに思っているから。
私だってそう。
ルチル様に仕えていることを、何よりも誇りに思っている。
あのような素晴らしいお方に仕えることの出来る私は、幸せ者だわ。
申し遅れましたが、私はミカ。
ルチル様より二つ年下。
橙色のショートヘアに、水色の瞳。
身長は小さい方で、体重は…秘密です。
ルチル様の世話係として、毎日楽しく仕事をしている。
充実した毎日。
そして、私には…
好きなひとがいます。