季節の足跡
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眩しいくらいの純白のドレス。
金紗の羽織りもの。
ふんわりと巻いた髪に、いつもより濃いめのメイク。
ミカのおかげで、あたしはすっかりと別人になった。
「お綺麗です、ルチル様」
「あ、ありがと」
何か照れくさくて、目の前の鏡に映る自分の姿が見れないあたしは、足元を見つめた。
「あ、ルチル様!俯かないで、胸を張って下さいっ」
ミカに「そうしないとセットが崩れてしまいます!」と注意され、あたしは渋々と顔を上げた。
ちょうど、そのとき。
「ルチル!」
部屋の扉を勢いよく開けて、長く艶やかな金髪を靡かせながら、笑顔で入ってきたのは、
「…アルファ!」
サヴァ国女王、アルファ。
「おいアルファ、うるさいぞ」
その後ろから、気難しい顔をして部屋に足を踏み入れたのは、ネスタ国国王、ジーク。