季節の足跡
自分の中に、こんな気持ちがあったことに驚いた。
キラ長官のそばにいれば、もっと知らなかった感情を知れるのかな?
「キラー!デートかー?」
遠くから、誰かの声が届く。
ででで、デート!!
あたしは一人顔を真っ赤にする。
「ダン、そんなんじゃないよ」
近づいてくる人物に、キラ長官は笑ってそう言った。
…少し、がっかりしてる自分がいる。
近づいてきたその人は、がっしりとした体系の男の人。
短髪が、すごく似合う。
「ロード、こいつは戦闘部隊長のダンだよ」
キラ長官に紹介され、隊長だと知ったあたしは、慌てて頭を下げた。
「は、初めまして!書籍部のロードですっ」
「よろしくな。…さて、せっかくだし…」
せっかくだし?
あたしが顔を上げると、ダン隊長は後ろを振り返った。