季節の足跡
「デュモル、セドニー!いるんだろー?」
…いるんだろ?
誰かいるのかな。
ダン隊長が向いている方向を見ていると、二人の男の子が現れた。
…何か言い合ってる。
「お前が隠れんの下手くそだからバレたじゃねぇかッ!!」
「何ぃ!?きっとお前がど派手に転んだせいだッ」
その光景を見て、キラ長官が笑う。
「相変わらずだなぁ」
「…たく、最初からバレバレだってのに」
呆れたように頭をかくダン隊長に、あたしは問いかける。
「…戦闘部の、人ですか?」
「そ。可愛い可愛い、俺の部下」
その二人は、言い合いを止めることなく、あたしたちのもとへやって来た。
「大体なぁー…って、見知らぬ子が」
深緑色の髪をもつ男の子が、あたしに気づいて話しかけてきた。
「書籍部?」
「あ…はいっ!ロードです」