季節の足跡

「仕事中こっそり抜け出して、ここでよく会うんだ」


「し、仕事中に…」


果たしていいのだろうか、とか思っちゃったあたし。


「…だから、秘密仲間だね」


………"秘密仲間"。


その響きが、なんだか"特別"に似ている気がした。


「は…はいっ!!」


嬉しくて嬉しくて、大きな声で返事をすると、キラ長官とダン隊長が笑った。


「素直な子はいいねー、キラ」


「変な知識与えるなよ?ダン」


楽しそうに話す、二人。

でもこれからは、あたしもそこに入れるんだ!


「ダンたいちょーぉ!セドニーがいじめてきますー」


「ダン隊長!デュモルの言うことなんか気にしないで下さい!!」


「お前ら…雰囲気ぶち壊しだろー!?」


そんな三人を見て、あたしとキラ長官が笑う。

楽しくて、時間が経つのも忘れてしまった。



この幸せは、いつまでも続くと思ってた…




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