季節の足跡

†††

キラ長官に出会って、二年の月日が流れた。


今では、キラ長官、ダン隊長、デュモルさん、セドニーさんと過ごす毎日が、当たり前のようになっていた。


二年前のあたしからみたら、信じられないくらい、今のあたしは笑っていた。

これも全部、キラ長官のおかげです。


あたしの世界には、もう真っ白な部分がなにもない。

どの部分も、綺麗に彩られてる。



キラ長官のそばにいたい。


その願いに、また少し近づけたのが、今日。


「副長官就任おめでとう、ロード」


「ありがとうございます!!」


この日、あたしは書籍部の副長官になった。

必死に勉強したかいがあったなぁ…。


「お祝いに、何か欲しいものとかある?」


何気なく言ったであろうキラ長官の言葉に、あたしは顔を赤くした。


―――何考えてんの、あたしっ!!




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