季節の足跡
ライトくんが語った真実をルチルちゃんから聞いたとき、あたしは泣きそうになった。
キラ長官の過酷な人生。
この国を想う気持ち。
でも、必死にこらえた。
涙を見せるのは、キラ長官にだけ、と決めたから。
キラ長官との思い出は、あたしの胸にちゃんと残ってる。
これから先も、絶対忘れない。
あたしの世界を
変えてくれたひと。
あたしは、ふと自室の席から立ち上がる。
机の上にある、写真立てが目に入った。
「キラ長官…大好きです」
もう二度と伝わることのない想いを、静かに言葉に乗せた。
…お墓参り、行こうかな。
キラ長官。
今日もあたしの世界は
綺麗に彩られています。
-白の記憶 side:ロード end-