季節の足跡
けど、そんなんで納得出来る俺じゃない。
「…じゃあ、ロードを護る為に、俺たちを犠牲にしようってのか」
「わからん。私たちを頼ってくれてるのかもしれないだろう」
「そんなプラス思考で考えられねぇよ。あ―――、ったく!」
俺はイライラして、髪をぐしゃぐしゃにかきまぜる。
セドニーは、そんな俺を見て、サラリと次の言葉を口にした。
「私が、書籍部長官になる」
時が、一瞬止まったかのように思えた。
「…な、に言ってんだよ。俺たちは戦闘部…」
「だから?移籍ぐらいできるだろう」
あまりにも冷淡な口振りに、俺は頭にカッと血が昇った。
「何だとてめぇ!! ふざけんじゃ…」
「ふざけてるのはお前だろう、デュモル」