季節の足跡

そんな俺の願いは、儚くも散った。


「違う国に行くわけじゃない。いつだって会える」


「………そうだな」


そっけなくそう言うと、俺は顔を背けた。


ただ、何もかもに苛ついてた。


突然この世から去ったキラ長官に。

簡単に背を向けたダン隊長に。


そして…セドニーに。


「…ロードを励ましに行こう。きっと辛いはずだ」


その提案に、俺はただ無言で頷いた。

扉に向かって歩き出すセドニーの背中を、俺は見つめた。


この部屋で、もうセドニーと言い合うことはない。

…笑い合うことはない。


急に寂しさを覚えた。


"仲間"。

俺がなくしてたモノ。


俺が…護りたいモノ。


「…デュモル?」


立ち止まっていた俺を、セドニーは振り返る。

俺は苦笑した。


「…今行く」



このとき、俺は誓った。

仲間を護る為にたたかうと。



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