季節の足跡

†††

あれから、毎日が楽しかった。


ダン隊長に出会えたおかげで、私は自分の居場所を見つけられた。



キラ長官、ロードにも出会い、私の存在を認めてくれる人が増えた。


ただ単純に、嬉しかった。


―――なのに。


幸福など、長くは続かないのだと思い知らされることになった。





キラ長官の失踪。


この出来事がきっかけに、私の幸福は崩れ始めた。



緊迫した空気の城内。


ある日突然の…

キラ長官の死亡通達。


傷口に畳みかけるような、ダン隊長の退職。



誰もが、耳を疑った。


何が起きているんだ、と。


私はただ、その事実を受け入れるしかなかった。


…何も、出来なかった。




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