季節の足跡
私はそんなデュモルの様子を見て、覚悟を決めた。
「私が、書籍部長官になる」
目を見開いたデュモルを、私は一瞥し、瞳を伏せた。
…キラ長官の気持ちを、無駄にしてはいけない。
だからこそ、私が引き受ける。
「だからって…何でお前なんだよ。戦闘部が嫌んなったのか?」
「………」
「副隊長の座を…取り合うんじゃなかったのかよ!?」
デュモルの悲痛な叫びは、私の胸に響いた。
いつの日か、話したことがあった。
どちらが副隊長になれるか、勝負だと。
忘れたわけじゃない。
それを目標とし、私は頑張ってきた。
―――だが。
「戦闘部隊長はお前がふさわしい、デュモル」
「ふさわしいとか…お前が決めんなよ…!」