季節の足跡
でも、いつからかな。
ロードのことを、"血の繋がらない姉"としてじゃなくて、一人の"女性"として意識し始めたのは。
ロードは、僕のことを一度だって"男"として見てくれたことはない。
いつまでも、"弟"のまま。
悔しくて悔しくて。
ちゃんと"男"として見て欲しくて。
だから、僕なりに努力した。
ロードのことは絶対に"お姉ちゃん"とは呼ばなかったし、
男らしくなる為に、剣術を習い始めた。
ロードが書籍部にいても、僕は戦闘部に入ることを選んだ。
書籍部は、何か弱いイメージがあって(書籍部の人たちには悪いけど)。
だから、大切なひとを護れるようにと、戦闘部に。
会える時間は減ったけど、間違った選択をしたとは思ってない。