Swear
「まだ帰ってなかったん!?」

ようやく石川先輩のお帰りだった。

しかもあまりにもバッドタイミング。

私とワカは長い間演奏をしていたみたいで、まったく気づかなかった。

「先輩、どこ行ってたンスか?」

ワカはギターを置きながら言った。

「ん? 友達んとこ行っててん」

そろそろ帰らなければならないような時間で、残念だけど片付けを始めた。

ワカがギターを置きに準備室へ行った。

私はグランドピアノのポールを直していた時だった。
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