うちの所長知りませんか?
職員室に行くと、例の現国教師と英語教師は、揃ってコーヒーを片手に談笑していた。
どちらもちょっと丸い女の先生で、なんだかイメージが似てる。
真美ちゃんがこっそり、おもしろい話を聞かせてくれる。
「あの二人も双子らしいですっちゃ」
「うちの高校、双子率高っ!?」
白鳥さんが木刀を片手に職員室を突っ切っていく。その切っ先が、ビュッ!
「先生方にお訊ねしたいのですが、うちの所長知りま」
「うわわわ白鳥さんタンマ、待って、僕に任せて! 下がってて、おとなしくしてて――!!」
さすがに職員室、たくさんの先生がいる空間で、僕の受けたような尋問はダメでしょう。
みぎくんに白鳥さんを任せ、僕は改めて訊ねた。
「あの、すみません、今日の大恩寺さんについてお訊きしたいんですが」
「「あら、なにをかしら?」」
はい質問です、なんで双子ってみんなシンクロするんですか?
という言葉は、飲み込んでおく。
どちらもちょっと丸い女の先生で、なんだかイメージが似てる。
真美ちゃんがこっそり、おもしろい話を聞かせてくれる。
「あの二人も双子らしいですっちゃ」
「うちの高校、双子率高っ!?」
白鳥さんが木刀を片手に職員室を突っ切っていく。その切っ先が、ビュッ!
「先生方にお訊ねしたいのですが、うちの所長知りま」
「うわわわ白鳥さんタンマ、待って、僕に任せて! 下がってて、おとなしくしてて――!!」
さすがに職員室、たくさんの先生がいる空間で、僕の受けたような尋問はダメでしょう。
みぎくんに白鳥さんを任せ、僕は改めて訊ねた。
「あの、すみません、今日の大恩寺さんについてお訊きしたいんですが」
「「あら、なにをかしら?」」
はい質問です、なんで双子ってみんなシンクロするんですか?
という言葉は、飲み込んでおく。