改定版・発見
「まだ、時間大丈夫?」


「えっ?
....大丈夫だけど?」


家の場所を聞かれると思ったから予想外だった。


「じゃあ、飯食ってかない?」


「いいよ。
じゃあ、私がおごるね。」



「別に。
飯、つき合ってくれるだけでいいよ。」



私は、空に貸しをつくるのが意味がわからなかった。


だって、さほど仲がよくないし。


「どうして?」


「俺は、オマエが俺と一緒に過ごす時間をくれたら十分だ。」


びっくりした。


こんな思いっきりストレートな言葉。


急に、空にドキドキし始めちゃった。


こんな言葉を私なんかにくれる人がいるなんて。


それだけで嬉しかった。


どうしたらいいんだろう。
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