改定版・発見
「メメ?
どうかした?」


「えっ?」


「さっきから、ぼーっとしてるよ。」


「心配しないで、夢羽。」


気づかれてるとわかっていても、私は、また作り笑いをしてしまう。


それは、友達の夢羽に心配をかけたくないから。


「メメ、無理しないで。
相談に乗れないかもだけど、聞くことはできるから...」


「ありがと。それだけで嬉しい。」


「そんなに頼りない?」


余計心配させちゃったみたいだ。


「違うよ。
自分の問題だから、なんていうか....」



説明もうまくできない。


言葉にしなきゃ、伝わらないことだってよくわかってる。


けどね。

素直じゃない私には、ハードルが高くて。
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