ヘッド バイブ
「ヘットバイブとか
ですかっ!?」

いきなり幽霊の話になると
あたしの横に座っていた
オカルトマニアこと
優衣が身を乗り出してきた

どんだけ怖いのすきなんだ

「なんだ、お前らも
ヘットバイブなんて言って
んのかよ」

ハハハと笑うと、渋井先生
はハンドルを右にきった。

車がきゅっと右に曲がる

「だって有名ですもん!
絶対にいると思います
ねっ想羽ちゃん!」

急にあたしにフられても…

「なんだ、想羽もいると
おもってる側の人間か?」

「ま…まぁ、いたら
面白いかなっとは…」

小さな声であたしは
そう言った。
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