ヘッド バイブ
渋井先生は少し窓を開けて
タバコを取り出した。

「吸ってもいいか?」

「どうぞ」

優衣とあたしがそう返事
をすると、渋井先生は
ライターでタバコに火を
付けた。

ぼっ

車内にタバコの香りが
広がる。

「渋井先生ってタバコ
っていうよりパイプ
って感じですよね」

「じじいってことか?」

「あ!いや、渋いから…」

クスクス

渋井先生と優衣が
笑っている。

べ…べつに…駄洒落を
言ったわけじゃないのに!

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