時代魔レヂスタンス
「ミヤはずっとずっと、大好きな写真ばっかり撮っていたんでしょう!?少しくらい……やっ!」
かんしゃくを起こす私を、ミヤは大きな体でゆっくりと抱き締めた。
「離して!」
彼の優しさと、このどろどろの感情とが変な化学反応を起こして、ますます私の中はぐちゃぐちゃになる。じたばたともがく私を、ミヤは更にぎゅう、と力を入れて強く抱き締めた。
「どうしたんだよ、ハル?俺はエミリーみたいな気性の激しい女にはなってほしくはないぜ」
ミヤの腕に、爪を立ててぐっと力を入れると、彼はイテッと小さく叫び、私を包む腕の力が緩んだ。
「死んだの!」
思い切り叫ぶ声が、少し掠れる。
「キッドもエミリーも、死んじまったんだよ!!」
ミヤの瞳が、一瞬大きく見開かれると、それはだんだん、悲しげな、深い色に変わった。同時に、私を抱き締める彼の力が緩んだ。
「いつでも……助けに来るって、言ったじゃないか……」