時代魔レヂスタンス
翌日も、その次の日も、私は変わらぬ足取りでクラウンへ向かい続けた。
ミノルはいつの間にかしょっちゅうデモに加わるようになり、服をボロボロにし傷もつくったりしてクラウンに来るようになった。
女以外のことに熱中できるものを見つけ、彼はいつも晴れ晴れしい顔をしていた。
私たちはノンポリだったけれどミノルは例外で、尊敬するほどデモに闘志を注いでいたのだった。
そんな彼を、皆も喜んでいた。
一方、貴志と私はあれ以来、ふらっと出かけるようになったが、それだけでそれ以上は何もなかった。