時代魔レヂスタンス
「ハル、昨日は珍しかったな。
アイツとどっか出かけてたのか?」
タバコを吸いながらキッドが尋ねた。
「……え?」
意味が分からず、そう言うと、キッドは不審そうに言った。
「え、ってお前、昨日は貴志もいなかったからよ、てっきり……」
「貴志!?何の話だよ!」
ミノルが興奮気味に食いついた。
「……来てなかったんだ」
ちくっと胸が痛む。
キッドが何か察した様子でこう言った。
「おととい……アイツと何かあったのか?
……おい、ハル!?」
顔を覆って小さくなる私にキッドは取り乱した声を発した。
「ボーイ!えぇと……水!水っ!」
隣で慌てるミノルの声がした。