らぶりぃ。
「マジで?それじゃヒマってことだよね」

「うん、ヒマだね」

「じゃぁさぁ、私と一緒に『樹祭』で劇やろうよ。思い出にさ。でね、夏休みに劇の稽古しようって思ってるんだよね。ねえ、あやめぇ、やろうよ」

麻里が私の机に両肘をついて、じぃっと私を見つめた。

「劇ぃ?私がぁ?」

正直乗り気じゃない。

「うん、私あやめとやりたいんだぁ」

私は麻里にねだられると弱い。

「うーん。麻里がそう言うなら…いいよ。やるよ」

「やったぁ!ありがとう、あやめぇ」
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