らぶりぃ。
「あぁ、赤信号渡ろうとしてた人ですね!」

思い出した。夏休みに入るぐらいに出会った背の高い女の子だ。

「あっ!はい!その節はありがとうございました!またお会い出来るなんて光栄です!」

僕より断然背の高い彼女を見上げると、その顔が明らかに緊張していて、僕はおかしくて吹き出してしまった。

「笑ってごめんなさい。君があんまり緊張してるからおかしくって。僕たち同じ高校生でしょ?」
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