らぶりぃ。
優希はスタスタと歩いて俺の座っている向かい側のソファーに腰掛けた。

右手に一通の白い封筒を握っている。

「優希、それ何?」

「これ?さっき用務員さんから手渡されたんだぁ。僕宛てになってるんだけど、送り主の名前が書いてないんだよねぇ」

優希は封筒の裏表を何度か見た後、机の上に置いてあったハサミでなんのためらいもなく開封した。
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