らぶりぃ。

三 花びら

生物研究会の部室の隅で、俺はただ立っていた。
そして、その部室で、警察がせわしなく『小松雅弘』に関するものを調べている姿をじっと見つめていた。

優希が小松からの手紙を受け取った翌日、小松の刺殺体が発見された。

そのことを知ってショックを受けた優希は、気を失い病院へと運ばれて行った。

俺が一日様子をみようなんて言わなければ、小松は死なずに済んだのかもしれない。
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