らぶりぃ。
「鷹尾君、ちょっといいかな」

「はい」

一人の刑事さんが俺に手招きをした。
刑事さんは部室に置かれていたアルバムをめくって、一枚の集合写真を指差した。その写真には顧問の先生と小松たち生物研究会の全メンバーが笑顔で写っている。

「小松君の横にいるこの彼。彼の名前は?」

刑事さんは小松と肩を組んで笑っている学生を指差した。

「小松と同じクラスの西岡誠です」
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