(短)君と…
「…もしかして…先生って…」
工藤先生は何か悟ったように、
驚いた表情をしている。
「ちげぇよ!俺が一方的になんだよ!
お前とかわんねぇーだろっ!?」
「俺だって…」
何か言おうとしている工藤先生は、
何かためらって、
唇を噛んで言おうとしなかった。
「何だよ!?負けるのか?
俺と勝負するってのは、
いやってことかよっ!?」
「…雄、ちょっと待ってよ!」
「お前は入ってくんなよ!」
間に入った私を振り切った。
「安藤先生!どうなんです…?」
「どう…って?」
「佐久間と、もしかして…?」
「ー…え…」
私は答えられなかった。
「佐久間、暴力とかなしで
どっちが安藤先生を落とせるか、
真剣勝負しないか?」
「望むとこだ!
ぜってぇ、俺が落としてみせる。」