(短)君と…
職員室で一通り挨拶し終わると、
「さっ!ついて来てください。」
と、笑顔で職員室を出る。
どんどん心臓が高鳴る、
どんな子が居るのかな?
みんないい子かな?
可愛いんだろうなぁ?
色々な期待が私の頭の中を
駆け回る。
早く会いたい!
「斉藤先生、あなたが担当するのは、
この教室!1年4組です。
よろしくお願いしますね!!!
わからない事は遠慮せずに近くの先生に
頼って下さいね。」
そう言った教頭先生は私に一礼をして、
職員室に戻って行った。
私はその言葉を胸に噛み締め、
ガラッと音を立てて教室に入り込む。
ガヤガヤしていた教室に居た、
生徒全員がドアの方向に注目する。
私は、教室の一番奥に堂々と座る、
1人の男子生徒が私の視界に入った。
その生徒は、私に気づいていないようで
窓の外を眺めていた。