(短)君と…



「どうしたの??佐久間くん」


きっと私の声は

震えていたと思う。



意識したまま他人振る私に

きっと雄も怒りを

感じているだろう…。



色々な不安が頭の中を駆け巡る。

雄はそのまま教室を

出ていってしまった…。



でも私はそんな雄を

止める事が出来なかった…。


ごめん…雄。

ごめんねー…。




「何だよ…あいつ」


教室の隅から1人の生徒が

呟くように言った。



「どうしたの??」

私がそう聞くと、騒ついた。



「佐久間くん、どういう子なのか、
先生に教えてくれないかな??」


私がそう言ってどのぐらい

時間が経つのだろうか…??



生徒たちから話しを聞いた。


雄は学校1の暴れ馬って事を。



私は話しを聞いた後、

雄の事が頭から離れなかった。



雄は暴れるような子じゃなかった…


もしかして…私が彼を

そうさせてしまったの…?




私は自分を責めた。


あんなにいい子だったのに…。



私が彼を変えてしまった事を

どう謝罪すればいいのか…。


私はどうしたらいいのか、

答えが見つからない…。


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