魔法の角度

悪口言ってる高村さんはすごく不細工だった。

100倍藤金さんのほうが素敵だと思った。





「青地くん、一緒に夜空見に来ない?」



微笑む藤金さん。



どうしよう…。

夜の学校に侵入できないこともない。



神様、こんな地味な僕だけど、悩みを聞くぐらいいいですよね?



「…7時に北門。」

「ふぇ?」

彼女は不思議そうに僕を見た。

「屋上は鍵開いてるし、北門からなら警備員に見つからずに侵入できるから。」

「夜空、一緒に見てくれるの!?」

僕はこくんと頷いた。

< 11 / 38 >

この作品をシェア

pagetop