魔法の角度
悪口言ってる高村さんはすごく不細工だった。
100倍藤金さんのほうが素敵だと思った。
「青地くん、一緒に夜空見に来ない?」
微笑む藤金さん。
どうしよう…。
夜の学校に侵入できないこともない。
神様、こんな地味な僕だけど、悩みを聞くぐらいいいですよね?
「…7時に北門。」
「ふぇ?」
彼女は不思議そうに僕を見た。
「屋上は鍵開いてるし、北門からなら警備員に見つからずに侵入できるから。」
「夜空、一緒に見てくれるの!?」
僕はこくんと頷いた。