魔法の角度
僕は北(頭のほう)の地上から45°上にぼんやり輝く星を指差した。
「あれだよ。」
「思ってたより明るくないね。」
「北極星は二等星だからね。」
「じゃあ、あれは?」
北極星の真下、僕らの真上で輝く星を指差した。
「あれはデネブ、その隣はベガ。」
僕は手を西に向けて右に動かした。
それから南に向けて足元に動かしながら、
「アルタイル。」
と説明した。
3つとも一等星。
だから結構明るく輝いている。