魔法の角度

「その3つの星で『夏の大三角形』。」

なぜか彼女は爆笑しだした。

「何がおもしろいの?」

「だって…。」

彼女はお腹を抱えながら言った。

僕の説明が変だったのだろうか。

「二等辺三角形みたい。
なんで正三角形じゃないの?」



え?そこ笑うとこ!?

彼女の笑いのツボがよく分からないくて、僕まで笑えてきた。

確かに、アルタイルだけ少し離れているけど。

「それに、もう秋なのになんで『夏の』なの?」

いや…、そんなこと言われても…。

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