魔法の角度
彼女の笑顔が眩しすぎて。
空がやけに青すぎて。
頭がいつものように回らない。
連動して、舌も上手く回らない。
「う、うそ。」
「ホント。」
頬をつねりたいけど、夢から覚めちゃったらもったいないから、つねらない。
「し、白井くんは?」
そう、噂では彼女は白井くんと付き合っていたはず。
「告白されたけど、付き合ってない。
勝手に変な噂流されたけど。
私、好きな人いるし。」
僕をチラッと見て真っ赤になる藤金さん。